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With My Brother
平均点 3.6点

総件数:8件


笹村
日時 2014/02/17
評価
タイトル これから先が気になります(第二十六回まで)
コメント  離れて暮らす母親より突然告げられた離婚と、生まれてきていたこと自体を教えられていなかった父親違いの幼い弟の面倒を見て欲しいという嘆願。

 何事も投げやり気味に生きていた彼は、その申し出に反感を抱きつつも、弟と共に生きることを選択します。

 そして始まる、兄弟生活。

 それは、彼にこれまでの自分をより強く意識させ、立ち止まるようだったそれまでの自分を進めようとするかのようです。

 それはきっと、弟が居るから。お互いがお互いを思いながら、彼らは共に生活をしていきます。

 さてさて、その先にどうなりますか? 兄弟二人だけではなく、社会で生きている以上、自分達以外の誰かとも関わらなければいけません。兄弟二人の繋がりが、やがてその外の繋がりへと更に広がりますかどうなのか? それもこれからのお楽しみ

 てな感じのお話です。

 そして第八回では、弟ちゃんは大分お兄ちゃんに慣れ、一緒に生活するだけでも楽しくて、お兄ちゃんは、そんな弟の為にも前向きに生きようと考えます。

 そんな中、お兄ちゃんには一人の女性が、弟ちゃんには、再び行く事になった幼稚園での繋がりが出てきそうな予感です。

 お兄ちゃんに関わろうとする女性は女性で、なにやら色々と思う所がありそうで。

 そういった部分がこれからも楽しみです。

 そして第九回では、

 クソ女、びっくりするほどクソ女

 てな感じがする回でした。いや、兄弟達の母親ですが。

 折角、兄弟二人で穏やかに生活でき始めたというのに、全部何もかも全て台無しにしようとする母親です。

 実際こういう人間、自分のことだけしか考えられないというよりは意識できない自分が都合の良い人間、てのは居るとは思いますが、心の底からろくでもねぇ、とか思わず読んでいて思いました。

 そういった気持ちが湧いて出るのが読んでいて楽しめました。好かったです。

 嫌悪感が読んでいて湧けるってのは、その分、読んでいてお話に入っていけているので良いのです。

 そして、どうやらこの母親、なにやら策を廻らせているようで――

 ひょっとすると、ひょっとするのかな? この相手は?

 てな気持ちにも読んでいてなりました。

 その辺りも込みで、この先が楽しみです。

 そして第十回では、

 教師な父親一人語り編

 てな感じのする回でした。

 ある意味、教師としては割りとまともと言いますか、それなりに出来てやれるタイプという感じでした。でも人としてどうかと言われると、あ〜ぁ、という感じでした。正直、関わりたくないタイプの人間、という感じです。

 とはいえ、それでも関わっていかないと邪知暴虐な母親から弟を守れない、と思ったりしちゃって居るのか、お兄ちゃん。

 身内が敵だと、ホント厳しいですからな、日本って。大抵、家庭の事情で行政から何から知らぬ存ぜぬですし。あと、胡散臭い人権論者とか。

 なんか、敵しかいません。兄弟二人の身内。

 ホント、兄弟二人共々どうにかなって欲しい、と思う回でもありました。

 そして第十一回では、

 兄弟仲好く雪合戦。二人でいればそれで幸せ

 そんな気持ちに読んでいてなる始まりの回でした。

 最初の頃の二人からこんな感じになってると、読んでいてしんみりほんわかします。

 しかし、それだけではすみません。弟を護るため、より確かな場所作りへの為に「実家」に戻らなくてはいけません。

 折角の前半二人の幸せオーラが一気に急降下です。

 けれど、その選択が選び得る最良だと信じるしかない訳で。

 前途多難な中、兄弟二人のこの先が気になります。

 そして、第十二回では、

 実母から弟を守る為に実家に帰省、しかしそこにはダメ父が。お兄ちゃん、不憫な妻の如く、理不尽に耐えながら就活です。それもこれも皆、かわいい弟の為。だというのにこのクソ親父は――

 てな感じの回でした。

 実に父親が嫌な人間です。それだけに、兄と弟、二人のこの先が更に気になります。

 そして、お兄ちゃん、さすがに許せないようで。

 どうなる!

 てな気持ちになる回でもありました。次回以降が更に気になります。

 そして第十三回では、

 無力感を味わいながら弟の為に怒りながらも、過去の身内に掛けられた精神的呪縛が彼に圧し掛かり、膝を折ってしまいます。

 その代償は大きく、大事な大事な弟の信頼が壊れます。

 お兄ちゃん立ち直れるのか!

 非常に気になります。

 とはいえ、弟くんのために何かをしようと思いし続けた日々は現実なのです。何もせずに呪うだけの空っぽなんぞの妄言よりも、それは重い事実です。

 自信持ちなさいな。切っ掛けはなんであろうと、それだけじゃ続かないんだから

 その辺りの事に気付ける出会いや出来事に巡り合えますように

 などと思う回でした。

 そして第十四回では、

 母親の策略が炸裂

 てな感じの回でした。

 なんつーか、狡すっからい女です、こやつ。正味な話、生まれてからずっと子供を施設に預けてたとかの事実がある時点で、どうとでもやり合う方法ありそうなんですが、いかんせん、お兄ちゃん、丸め込まれています。そもそも、今回のような状況になった根本の理由は母親の行動なので、その辺記録しとくとか色々しとけば何とでもなったでしょうに。お兄ちゃん、図太さが無いからな〜。その辺があれば。

 自信さえあればなぁ、どうにでも立ち向かえるのに。頑張れ、お兄ちゃん

 と思う回でした。

 とはいえ、今の彼には自信がありません。そして知識も何もかも足りません。

 だからこそ、誰かの力を借りようとするのは必要な事

 弟くんの為にも、突き進むのだ

 その先に兄弟二人の生活がありますように

 そう思える回でした。 

 そして第十五回では、

 独りでは、何もできず考えられず迷う中、意を決して相談へ。

 それはどこか懺悔のように、後悔と共に語られます。

 けれど、それを相談相手は受け止めて、肯定と、進むことは出来るのだと教えます。

 それはきっと、彼女の方が人生の経験が多いから。でもそれも、そうであろうと進み続けたからの事でしょう。

 だからこそ、前へ進むことは大事です。彼にとっても、彼の大事な大事な弟にとっても。

 自分だけでは進めなくても、誰かの言葉の力を借りて、お兄ちゃんは進みます。

 頑張れ

 そう思う回でした。その意思がこれからどう物語を進めるのか、楽しみです。

 そして第16回では、冒頭から読んでて、

 この二人はーっ!! そんな気持ちで一杯になります。心の底からダメだこいつら、という感じに。

 早くアクションを起こしてあげてお兄ちゃん! という気持ちで一杯になります。

 そんな中、お兄ちゃんは告解を口にします。それを口に出来るのは、相手を信頼してるから。

 それがどうやら想いに変わり――

 人間関係が更に複雑になってきました。なにしろ、どうやら弟ちゃんと一緒にいる二人の内、男の方の背後で何やらあるようで。

 親と子、男と女、兄と弟

 さまざまな関係性が絡まってきます。

 それがこれからどう動きを見せるのか? 楽しみです。

 そして第十七回では、

 なるほど、そういうことか!

 と読み終わって思う回でした。

 大雑把な状況は読んでいて予想はしてましたが、それが今回でこういう形で繋がり新たな先が見えてきたのが面白いです。

 人の縁と他者への想い、それが繋がり絡み合い物語の流れを作ってくれます。

 この先も更に楽しみです。
 
 興味を持たれた方が居られましたら、ぜひ一度ご覧下さいませ。

 そして第十八回では、

 一人ぼっちな弟ちゃん。それは家庭でも学校でもどこででも。誰かに積極的に関わることも出来ず、ぽつんと一人きり。

 こういう時、大事なのはやはり人の縁。良縁が助けます。

 この先生、好い先生ですな。そして、そこから広がる更なる良縁。

 合縁奇縁の一つかもですが、そこからより良い流れに行くか?

 それもやはり、最後にはお兄ちゃん次第な気もします。

 さてさて、色々と本人も自分の事を背負わなければいかず大変な中、どういう選択を取れるのでしょうか?

 そして絡まり合う縁は、どういう結末という花を咲かせるのか?

 これからも楽しみです。

 そして第十九回では、

 弟ちゃんの父親を名乗る人物登場。

 何を言っても許されてるとでも思ってんの?

 という勢いで色々とほざいてくれたせいで、お兄ちゃん鉄拳制裁を止められません。

 けれどそれは、相手の思うつぼ。そして聞かされる真実。

 は・は・お・やーっ!! テメーなあっ!! そして被害者面すんじゃねぇぞクソ男。

 そんな気持ちに読んでいて。更にそこに、ドロンドロンな事実も増し増しで。

 だというのに、状況は更に悪くなる知らせも。

 あかん、お兄ちゃん。耐えられるのかこの状況。

 不安になりつつ、幸あれと思いながら次回以降が楽しみです。

 そして第二十回では、

 再会。紆余曲折辛い時期もあり今も決して順風満帆ではありませんが、ついにお兄ちゃんが決意と共に弟ちゃんと共に歩む覚悟を見せてくれました。

 まだまだこれから大変でしょうが、好かった好かった、と今まで読んできて思います。

 周囲の、特に母親、そして父親の壁はキツいでしょうが、頑張れーっ、と思わずにはいられない回でした。

 そして第二十一回では、

 覚悟を胸に、弟くんと一緒に生きて行く事を決めたお兄ちゃんですが、そこで余裕が出来たのか、自分の周囲の人間にも意識を向けられるようになってます。

 そして気付くのは、誰かが自分を助けてくれるという思い。余裕が無かった時には出来なかった事が出来てます。

 そんな中、ある姉妹の話を聞くことに。それにより自分の周囲の繋がりを知ります。

 その話の中でも、自分だけでなく他人の事を考えられるようになってるのが印象的でした。

 母親の動向が気になりますが、このまま頑張れよ、お兄ちゃん、と思う回でした。

 そして二十二回では、

 気持ちは分からんでもないが、無茶言うなオカン

 という感じの回でした。

 色々と問題のある母親ですが、そうなる原因は母というよりは、妻に対する夫の所業が一番の問題のようです。

 結局の所、色々と苦しい時に味方もなく孤立していたのが原因という気も。

 人間、優しくされないと他人に優しくする余裕なんてないですしね。

 という訳で、色々と気持ちも分からんでもないがなぁ、と思って読み進める最後に、母親アカン決意をしちゃいます。

 これは拙いですが、どうなるのか? 次回以降が気になります。

 そして二十三回では、

 穏やかな日常。そのまま続けば良いのに、と思える生活が続く中で、突然それを壊す相手から連絡が。

 こいつ、また来たのか。と思いながら読んでいると、かなりアカン気配が。

 ヤバくない? ちょっとそのままスルーしてると、あとで響いてきそうだぞ。

 と読んでてドキドキです。どうなるのか? 気になる所です。

 そして第二十四回では、

 彼女の回想。これまで見えなかった部分が繋がり語られます。

 なんと言いますか、ドロドロした女の情念な感じが好いです。

 それぞれズレてるのにお互い気付かず相手のことばかりオカシイと思っていたり。

 その辺が読んでて好い感じです。

 そして、ある意味取り返しのつかない結果が進行中で。

 どうなるかがドキドキです。

 そして第二十五回では、

 修羅場。片方はすれ違いというかそもそも重なってないという感じですが、もう一方は破滅に向かってレッツらゴーです。

 これはアカン。本人達は、本人達の身から出たさびという感じですが、兄弟2人が否応なしに巻き込まれそうな。

 ここからどうなるのか? 目が離せません。

 そして第二十六回では、

 懺悔と許しを盾にして、全てをチャラにしてくれと。

 借金踏み倒しみたいなことを言った所で、そりゃなかったことには出来ません。

 それで破滅するのは本人の自業自得ですが、周囲に波及するのは確実です。

 親の因果が子に祟り、てなことにならなければ良いのですが。

 気になる所です。

 以上です。レビューでした。

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すもももももんが
日時 2014/11/16
評価
タイトル 暴力的な場面が容赦なく描かれている(16回目まで)
コメント 大学院生の彰良が、同母異父の弟、瑞希を預かる話です。


<第1回から第7回まで>
預かって間もなく、行方不明となった瑞希を探す話です。


母親の糞っぷりが強烈ですね。
彰良に瑞希を預けた直後、男からの電話に浮き足立ち、二人を残して車に乗り込む母親の姿が印象的でした。
作品全体には、ほのかなBL臭が漂いますね。
多くのBL作品では、女性である作者自身を投影したような女性キャラが登場しては、小っ酷い扱いを受けるのが定番ですが、本作でも、彰良の同級生、橘さんは、なかなか、酷い扱いを受けますね。
彰良に秘かに思いをよせているものの邪険にされ、色々と空回りする姿は、滑稽ですらありました。
確か、作者は男性だったと思いますが、男でも、こういう描写ができるのかと感心しました。


<第8回から第11回まで>
彰良と瑞希が二人で暮らす日々が描かれています。


色々と小さな騒動は起きますが、振り返ると、この辺りが一番、幸せだったなーという話ですね。
母親が登場する度に、兄弟の間に戦慄が走ります。
緊張感や恐怖、攻撃的な対応など、この辺りの描写は見事ですね。
しかし、本作品の主人公は、作中で、見事なまでに虐められますね。
主人公を虐めないと、話はおもしろくならないとはよく聞きますが、ここまで容赦なく虐める作品というのも、なかなか、見ないですね。


<第12回から第14回まで>
母親の魔の手から逃れるために、父親と彰良と瑞希の三人で暮らすこととなります。


父親の糞っぷりが強烈ですね。
実は、母親よりも父親の方が糞だったということに驚きました。
暴君を絵に描いたような父親ですね。
彰良が思わず、父親を殴り飛ばす場面も、あまりスカッとはしませんね。
鬱屈だけが溜まっていきます。
しかし、不思議なもので、瑞希は、それほど微細に描かれているわけでもないのに、こう、災難が重なる度に、キラキラと輝く清らかなキャラクターへと変貌していきますね。
彰良が瑞希のために必死になる理由が何となく分かります。


<第15回から>
母親が瑞希を連れていってしまいます。


母親と知らない男と暮らす、瑞希の生活は、おぞましさに溢れていますね。
「これから、この話は、どうなるのだろか(^^;)」とハラハラしながら読んでしまいますね。


全体的に、暴力的な場面が容赦なく描かれているのがよいですね。
毒が充分に充満しているため、瑞希の清らかさが際だちます。
主人公の彰良も、欠点だらけなのがいいですね。
状況を改善するために足掻くものの、そのための力がないというのが読んでいて引き込まれますね。
急所ごとにツボが抑えてあって、なかなか凄い作品ですね。おもしろかったです。

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けぇこ
日時 2014/04/24
評価
タイトル どうなる?兄弟物語(16回目)
コメント  自分の力じゃ守っていく自信がないということと、母の企みを恐れて父を頼るものの、守るべき対象の弟が虐待被害に見舞われながらそれでも離れられないところに、お父さんだけじゃなくてこのお兄さんの狂気と植えつけられてるトラウマの深さってのも感じます。

 弟を守ることができず、お兄ちゃんが向かった先はやっぱりあの明石さんという人のところなのでしょうか?藤原君や橘さんもこれから出てくるのかな?瑞希くんの父というのもちゃんと直接的な描写として出てくるんでしょうか?

 まだまだいろいろありそうなので期待しておきます。

(16回目の感想)

 弟くんの父親が出てきますが、なんか一児の父親だという自覚のなさそうな男です。

 電話の相手の女性は一体。これはもしかしてあの人なのかな。電話してる描写がけっこう多いですね。

 それから、あれれ、お兄ちゃんの様子が・・・^^;

 お兄ちゃん楽しそうだけど弟くんの方はどうなってしまうのか。次回も楽しみにしてます


 (15回目の感想)

 優しくて美人のお姉さんに励まされて立ち上がる兄。これから誰のためにそして何のために生きていくことになるんでしょうか。そして怪しい人物の登場、明石さんとも何か関連ありそう。次回も更新楽しみにしてます。

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ェゼ
日時 2014/05/08
評価
タイトル 生き甲斐と優しさを学ばせてくれる同じ環境で育っていた分身
コメント  女でいたい母親から告げられた人生で一番の衝撃。それは薄い情報からなら、憎悪の対象となる両親への決別。濃い情報になるほど、過去の自分を思い出す分身。

 世の中で一番強い絆はなんだろうと考えてしまいます。血の繋がった当たり前な家族であるのか、血の繋がりのない他人なのか。きっと血が繋がっていなかったとしても、同じ親の下で育った子供なら、別の親に育てられた血縁者より深い繋がりを感じるのではないのではないかと感じます。

 厳しさの下で育った子供は、時には成功して感謝も芽生えるかもしれないが、甘えられなかった子供は、甘えを知りたくて、自分に甘くしてしまう。そのような想像をさせてくれる大学院生の彰良(アキラ)は、六歳となる弟の瑞希(ミズキ)の存在を初めて知り、厳格的で暴力的な父親と、面倒をよそに廻し愛という言葉を楯に自分の愛に走る母親から、押し付けられ気味に瑞希と暮らすことになる。

 彰良と比べると、あまりに無力で、無知で、弱い瑞希。弱さが当たり前の幼児は、彰良が今までされたかった愛情を、最初は無意識に、序々に意識的に与えて、守って、自立心が芽生えてくる。

 生き甲斐というものは、人から与えられて、自分に芽生えて、強さに変えて、生きているという意味と理由をつくっていくという事を想像させるヒューマニズムを考えさせてくれる作品だと思います。

 7章終わりまでの感想となります。

 8章以降の感想です。

 母親の性格と未来の理想が見えてきます。そして、父親の教職としての心情と感情が、一見一般論のように、けれど、悪意の減点法な目線が見えてきます。
 母親の想う幸せ。幸せになりたいという感情は、誰もが抱くものかもしれない。けれど、幸せとは相手を幸せにすることが自分の幸せに繋がるという事に気づかない無限ループになるであろう一時期の「自分の幸せ」への階段を一段一段計画的に積み重ねている思惑。

 父親は、自分の考えが善や悪という考えは通りこして「やりたいからやる」という人生に開き直った生き方を「自分の教育方針」として根深くし、その教育方針の末に半ば洗脳された彰良の生き方を先読みして、それを嘲笑って卑屈に生きている様を表現してます。

 彰良は、初めて自分の生き甲斐を見つけ、自分の全力を尽くして「瑞希のため」という動機で就職活動に挑みます。けれど、その完成されていない情熱の言葉の形は、見透かされた母親と父親によって弱い部分をつつかれて、そうかもしれないと失念してしまう姿を見ることになります。

 彰良は瑞希に自分の弱さを伝え、弱さを希望に変える力がまだ見えない。それは自分を変えようとしたばかりの「生きる人生一年目」だからこそ、一番もがき始めの時期だからこそ悩んで、あがいて、挫折する。その姿がこれから変化していくのか、光明が見いだせるのか、良くも悪くも転がりやすい心情でこれからどのように弱い自分を認めて、自分の知らないことを教えてくれる助けになる人に熱意を入れられるか気になる展開だと思います。

14章終わりまでの感想でした。

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トウリン
日時 2014/02/17
評価
タイトル 子育ては人を成長させる<第13回まで>
コメント お世辞にも『幸せな家庭で素晴らしい両親に育てていただきました』とは言えない青年が主人公。ある日突然、6歳の異父兄弟がいるよと知らされました。そして、存在すら知らなかった『弟』を引き取ることに……
まあ、ふつう、「知るかボケ」で電話を切っちゃいますよね。でも、彼は了承します。枯れ果てたような主人公ですが、きっと根っこは温かい血が流れている筈――ということで、是非ともハッピーエンドを迎えて欲しい始まりだな、と思います。

いわゆる虐待の場面が出てきますが、父の身体的虐待よりも母のmaltreatmentの方が読んでいてイラッと来るのは、後者の方が残すダメージがより大きいからなのかもしれません。
血は水よりも濃くも薄くもなれるよな、と思ったり。

弟君との生活が始まりました。育児に難渋するかと思ったら、良い子の弟君は手がかからない様子。
弟君を様々なことに触れさせようとしたお兄ちゃんに、今まで視界に入れようとしていなかった様々なことが次々と襲い掛かってきます。それは、主に、人とのつながりというヤツで。
サラッと袖が触れ合っただけの明石さんや幼馴染との再会、もちろん、橘さんも。
弟という『責任』を負ったことで世界に交わらなければならなくなった主人公。
誰かを育てるということを通して、彼が一番成長するのかも。

ポツリポツリと明らかになってくる主人公の過去――というよりも、両親の姿。
破れ鍋に綴蓋といいましょうか、類は友を呼ぶと言いましょうか、ハエはクソにたかると言いましょうか……
両親揃って主人公のことを「中途半端だ」「自分がない」と嘲っておりますが、強い人間になる為の『確かな家庭』という硬い土台を与えてやらなかったのは君たちじゃん、とツッコんでやりたくなります。

弟の為にもちゃんと生きていかねば、と社会に参画することを決意し、就職活動に挑んだお兄ちゃん。
――現実は、厳しい。
彼は身を粉にして頑張ります。あんなロクデナシどもから、どんな遺伝子の悪戯でこんなにまともな人間が生み出されたのか。
しかし、弟の為にと取った彼の行動は、一方で、とんでもない事態を引き起こしていたのでした。
八方塞のお兄ちゃんに差しのべられた救いの手、それは――?

まだまだ暗雲垂れ込めている兄弟二人の行く末は、果たしていかに。
「こんな『ドラマ』、有り得ないだろ」――とは言えない現実の世の中故に、二人の先にハッピーエンドが待っていて欲しい所です。

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総件数:8件

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